私の休日(ボーリング編)
ここ最近、会社の同僚の方々と休日に出掛けたりしている。
今年の夏、会社主催のバーベキューでの交流をきっかけに連絡を取り合う仲となり、大体1〜2ヶ月に一度、遊ぶようになった。
休日は自室を牙城とし、何人足りとも部屋に通さんとしていた私は、もはや過去の姿である。
そして、共に興じる遊び、というのが、ボーリングである。
私がボーリングをするのは実に約10年振りの事であり、皆、格段に上手いという訳では決して無いのだが、なかでも、群を抜いてヘタな奴が居た。
無論、ワタシである。
酷い時には、1ゲーム20点に満たぬスコアだった事すらある。
そんな、ボーリングなぞ知らぬ原始人であっても、まだ私よりかは上手いのでは、と思う程に壊滅的なスコアを叩きだしていたのだが、経験という名の教材は実に素晴らしいもので、牛歩のペースではあるがボーリング技術は着実に向上していった。
少しばかり上手くなった素人は、実にあっさりと調子に乗る。それはもう、ドラゴンボールZにおける孫悟飯のごとくあっっっさりと(私だけだろうか?)。
今月半ばのとある日、私が放ったボールは緩やかな弧を描き、静かにピンを倒していった。
つまるところ、ボールを放つ際に手首に角度を付け、カーブをかけていたのである。
多少なりともスコアが色付いて来ると、より面白さを感じて来て、私は毎度のごとく色々な技術を披露していった。
その結果、不可に耐えかねた我が右中指が、人体に表れるには相応しくない色合いへと変化してしまった。
あれから約2週間程経過したが、未だ指は完治せず、そのような状態でボーリングに興じるなぞ以ての外であり、最近は休日を、自室に籠る事に費やしている。
牙城、ここに復活する。