ピアノ
図書館にて、ふとピアノに関する書籍を手に取った。
もちろん、これはより良いピアニストになるための練習だった訳で、当時はわざわざ日本からそれなりのキャリアを背負って渡米したにも関わらず、単調な練習ばかりで辛かったが、後に重要な体験であった語っている。
恐ろしい世界である。
上には上がいて、それはどこの世界でも同じであるが、いざ実体験を通じて見るとあまりの途方のなさに愕然としてしまう。まるで、はるか地平線の彼方を目指し歩を進める旅人のようである。手にした地図やコンパスという保証のない才能を信じながら。
最初に‘‘ふと手に取った’’と記したが、本当のところは私自身何か良いピアノの教則本は無いかと探していたためで、当書に少し目を通した私は完全に怖気付き、すごすごと帰ってきてしまった。次回は、児童向けのカンタンなやつを借りに行こうと思います。