BBQの想い出
去る8月中頃の事。職場の行事の一環であるBBQに赴く事となった。
毎年、夏の恒例行事であり、存在自体は知っていたのだが、プライベートな時間を割く程には親しい人が居なかった事、職場とはいえ、開催場所自体は普段勤務する場所とは別な部署の一画であり自宅から多少の距離がある事などを理由に、今まで参加した事は無かった。
しかし昨年、秋頃に私とほぼ同年代の方々が2名入社し、程なく意気投合。
今回、その方々からBBQの誘いを受け、なおかつ送迎もしてくれる、という訳で、私も重い腰を浮かす事となった。
最初のほうこそ、普段関わる事の無い部署の方々を前に、持ち前の人見知りっぷりを遺憾なく発揮し、隅の方でイチゴミルクをちびちび飲んでいたが、徐々に場の雰囲気にも慣れてきて、時が進むにつれ、普段どおりに振る舞う事が出来、飲食を楽しんだ。
日頃、野外にて食事をする事が無いので、とても新鮮な気分で、それは恐らく私だけでなく、共に同乗してきた方もそうであり、缶ビールをゆうに10本以上は空けていた。
宴も中頃の事である。
急に腹が痛みだした。その頃の私は、腹具合の悪い日々が続いていた。
そこに加えて、おそらくは先ほど飲んでいたイチゴミルクが原因であろう事は想像に難くなく、堪らずにお手洗いへ飛び込んだ。
私が全てを終え、お手洗いから這い出した時、宴もまた終焉を迎えていた。